
どうも、大変ご無沙汰しております。
2022年に更新を行なってから、更新が止まっておりました、ヤマカワプロジェクト会議室に、再びお声がけしてもらえましたので、記事を書くことができました!
再び、株式会社ヤマカワさんの魅力を発信するために、粉骨砕身の覚悟を持って更新に取り組もうと思います!
振り返り。
前回どんな更新をしていたのか復習してみると、なんと記事の中に「第26回参議院議員通常選挙」の文字が。
選挙の年に大きな動きを見せる。
国と連動しているようなコンテンツなのか! と、ちょっとだけ胸熱になりました。
さて、今回はリスタートとなるキックオフの会議に2回出席させていただきました。
会議を通して発生した企画や、アイデアを今回はまとめていこうと思います。
ヤマカワさんは、精密な材料加工と検査技術を誇る会社。今回は新たなプロダクト創造に向け自社の特色を伸ばせることを一つの目標として会社を作成しました。
そして会議の中で、二つの印象的なプロジェクトが浮かび上がりました。
01|「学生と共に作る、次世代プロダクト開発」
ヤマカワが長年培ってきたケミカルウッド加工技術と検査測定ノウハウ。ここに新たな風を吹き込むのは、まさに若い力、大学の学生との共創です。
会議で示された取り組みは、地元の名古屋造形大学や愛知産業大学の学生を巻き込んだプロダクト開発。
社内の最先端マシンと素材を提供し、学生が自由にデザインし、試作から評価までを企業と一緒に進める――そんな“一体型ワークショップ”が検討されています。
これは単なる少ロット品の試作にとどまらず、「技術を次世代に伝えながら、自社ブランドの製品化を目指す一歩」です。一方的な研修ではなく、学生の柔軟な発想を刺激し、新たな市場価値を共に探る取り組みとして、大きな意義があると感じます。
02|3Dスキャンで蘇る「昭和レトロガラス」のレガシー
もうひとつ、注目すべきは昭和レトロガラスの異素材による復刻プロジェクトです。
会議では、“昭和期の窓ガラスや建具の幾何学模様”を3Dスキャンし、ケミカルウッドやアクリル、木材で再構成する構想が共有されました。
"ガラス”そのものではなく、その質感や陰影を現代の素材で表現することで、アートピースやライティング、間仕切りなどへ展開する狙いです。
人工素材にはできない“ぬくもり”と“ノスタルジー”を併せ持ち、現代の住空間に自然に溶け込むレトロデザイン。素材の特性を活かした抽象的で温かみのあるプロダクトとして、伝統とモダンの融合を目指すこのプロジェクトは、“技術の価値をモノとして届ける”という企業の使命にも通じています。
会議では、この取り組みを“立ち消える取り組み”では終わらせない意気込みが明確に打ち出されました。
小型家具、工芸品、インテリア雑貨など、高級志向かつストーリー性ある商品の展開を視野に入れ、ターゲットを富裕層や感度の高いライフスタイル層、観光客まで想定。
技術を昇華させるため、既存設備を活用しながら新しい可能性を模索し、「ブランド」にまで昇華させるマーケティング視点をも取り入れる方針です。
量産ではない、“有限”ゆえの価値を伝える日本製プロダクトとして育てる構えがうかがえました。
終わりに|ヤマカワの新たな一歩
ヤマカワの真骨頂である精密加工と検査の技術力。これを第三者として観察していて感じるのは、技術が自己完結せず、「人」「ストーリー」を媒介にして繋がろうとしていることです。
学生と共に創り、昭和の記憶を新素材で蘇らせる。このプロジェクト群は、確実に企業の新たなブランドを形成し、地域・世代・時代を繋ぐ架け橋になる可能性を秘めています。
今後は実際の試作プロトタイプや成果報告などにも注目しつつ、客観的な検証とブランディング強化を図ることで、真正の「顧客の心を揺さぶるものづくり」へと進化することを期待します。
つづく