株式会社ヤマカワ プロジェクト会議

「株式会社ヤマカワ」商品開発計画 vol.2-5

夏と言えばなんだ!?

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さて、今回は間を空けずに会議が行えましたので早速更新していければと思います!
と、言いながら会議が行われたのが6月20日。

私がライティングに着手したのが本日7月4日。。。
すいませんアップロードが遅れているのはライターの責任です。

そんなわけで、遅筆のライターのせいで、公開がずれにずれて申し訳ありませんが、今回のプロジェクト会議の内容をフィードバックいたします!

オカザえもん企画
使い倒すの限界説や、観光課への貸し出し企画など色々と話は持ち上がるものの大きなパフォーマンスを生み出すことが何かと課題のオカザえもん。
まずは、事務所前でのディスプレイを頑張ろうと、前回一年計画を設計しました。

今回は
6月 梅雨のシーズンイメージに間に合うのか?
8月 夏のシーズンアイテムになるのか?

が大きな最初の争点でした。

originalデザインハンコ


<結論>  

時間的な実現可能性を考えると8月が限界。との結論となりました。

というのも、実は造形製作というのはみなさんが思っている以上に時間のかかる作業なんです。

1.モデリング
3Dデータを作成するソフトウェアを用いて形を作成する。
現実にものが存在する場合は「リモデリング」という技術がありまして、実物を3Dスキャナで撮影し、データとして再現する方法もあります。

2.マシニング工程設計
実際にモデリングしたものを切削加工機に通して、削り出していくのですが、一度に全ての形が作れるかと言うとこれもなかなか難しいのです。(また機会があったら切削の工程に関するレポートも上げたいと思います)
そのため、どういった順番で削るのか。もしくはどれくらいのパーツに分解して組み上げるのか? みたいなことを考えて、工程を設計する作業が必要になります。

3.切削加工
ここでようやく、切削して3Dデータを造形していきます。
この削り出す作業も、一回で削るのではなく、彫刻刀で削り出すように大きな刃物で荒く削り出し、刃物をどんどん細く(細かく)することで、細部の再現をおこなっていきます。

4.仕上げ
実際に削り出したものを組み付けて、仕上げをおこなっていきます。
段差があったり、機械での削り出しが粗かったりした場合があるので、最後は人間の目で確認し、人間の手仕事でやすりがけなどを行い、整えて仕上げていきます。

5.塗装
そのままでは薄橙色の造形物のままなので、塗装を行い「表現したいもの」の色つけを行い実現(再現)を行なって完成です。

本当は、それぞれのセクターでもっと細かな内容もあるのですが、長大な文章になってしまうのですこし端的な表現になっていますが、これらの作業を行うと、数十時間の作業が必要となります。
それを業務の合間にやっていくわけなので、時間的な目標点を考えると8月の製作物が妥当かな? となってくるわけです。

さて、そんな形で8月に何を作るか議論となりました。 前回の会議では岡崎の会社だし、岡崎の夏と言ったら「花火」だというアイデアがありましたが、どう作るのかのアイデアは出るものの、それが本当に面白いのか? とか、作るのが大変な割にインパクトが弱いのではないか? という結論に至り、お蔵入りに。

今回代案として上がってきたものが「スイカ」でした。

球なのか切り身なのか

スイカの球形を再現するか? 弓形の切り身を再現するのかが次の論争。
これは案外早く結論がでて、球形はどこでも作れそう。それこそヤマカワがケミカルウッドで再現しなくても、ビーチボールとかのスイカなんて、大型スーパーや100円ショップのサマーアイテムにごろごろある。

せっかくなら、切り身で何か面白いことをしよう! という結論に至りました。

スイカ+椅子=ノッキングチェア

アルミ切削加工
スイカのアール(曲面)を生かしたノッキングチェアが作れないか案。
強度的な問題や大きさがかなり巨大なものになるのではとさまざまな議論が勃発。
縦じゃなくて横に座るのはどうだ? とかかなり活発な意見が飛び交いました。

争点としては
1.ただのスイカではつまらない
2.椅子にするには付加価値が欲しい
3.せっかくなら面白いものが作りたい
4.現場サイドの時間的コストはどうだ?
5.大きさを考えると材料費もすごいことになるのでは?


などと言った、議論が「こう作るとこうなっちゃう」とか「これを実現させるにはこんなことになっちゃうよ」みたいな感じで、設計、製作双方の議論に加え、製作価値・広報価値といった営業的な視点もおり混ざる形で、かなり白熱。
今回、ひょっとしたら最終的な形まで決まらないかもな。と、感じていましたが皆さんの議論を聞いていくと、次第にまとまっていき、一つの結論に落ち着いてきました。
とある学者さんが、議論が議論たらしめるのは合意形成が成されるからこそだ。という言葉を耳にしたことがありますが、ヤマカワさんの会議で正にそれを見たと、一人でひそかに感動しておりました。
外部の人間として会議に参加すると、自分にも良い刺激をもらえるというかなり良い結果をもらえてラッキーな瞬間に立ち会えたなと思っています。

さて、そんなこんなで決まった「スイカチェアー」ですが、どんな形となるのか?
ヤマカワのスタッフさんが早速、ラフ案を3Dで作ってくれたので今回はそちらをご紹介して、締めくくろうと思います。

アルミ切削加工

今回は、8月アイテムが白熱してしまったので、他企画の詳細は次回に。ちゃんと他のものも前進していますので、追ってご報告いたします。
次回は8月のアイテム公開となるか!?
乞うご期待です!

つづく

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